ご挨拶
私たち奥多摩工業は1937年、奥多摩で採掘された石灰石を工業地帯へと運搬する鉄道会社として産声をあげました。その9年後より石灰石の採掘・販売を開始。以来約80年にも及ぶ長い期間、この貴重な天然資源を社会の発展のために活用すべく、質の高い製品やサービスの開発、提供を行ってまいりました。
採掘された石灰石は、熱や水を加えることで鉄鋼を始めとしたさまざまな産業の原料となる生石灰、消石灰へと変化します。そしてさらに化工技術を駆使することで、紙パルプ産業や排ガス処理事業に使用される軽質炭酸カルシウムや高比表面積水酸化カルシウムといった素材へと変わります。私たちは石灰石が持つ、その汎用性の高さに可能性を見出し、独自の技術でさまざまな産業界に貢献できる資源へと進化させるべく、開発に取り組んでいます。
そしてこれからも、地球規模で深刻さを増す環境問題の解決など、社会のニーズから石灰石の幅広い活用法を探り、これらに貢献できる製品の提供を目指します。
天然資源を採掘する企業から、天然資源の未来を拡げる企業へ——。
化学と技術で鉱業の本質を追求する「技術立社」として、私たちの挑戦は続いていきます。